朝起きたときから疲れている…「秋の朝だるさ」の原因とは?

「昨日は早めに寝たはずなのに、朝から身体が重い……」

「目覚ましが鳴っても、なかなか布団から出られない」

「寝不足というほどではないのに、朝から疲れている」

9月に入ってから、そんな「朝のだるさ」を感じていませんか?

夏の暑さが少し落ち着いてくると、身体も楽になると思いがちです。

ところが実際には、夏から秋へ季節が変わるこの時期に、疲れやすさや眠気、身体の重だるさを感じる方も少なくありません。

今回は、秋になると朝から疲れてしまう理由と、今日からできる整え方についてお話しします。

「朝から疲れている」のは、睡眠だけが原因とは限りません

朝の疲労感というと、

「ちゃんと眠れていないのかな?」

と考える方が多いと思います。

もちろん、睡眠時間が足りないことは大きな要因の一つです。

でも、

・7時間くらい寝ている
・夜中に起きている自覚もない
・寝つきも悪くない

それなのに、朝から疲れている。

そんな場合は、睡眠時間だけではなく、睡眠のリズムや生活環境、季節による身体の変化にも目を向けてみることが大切です。

睡眠と覚醒のリズムは、体内時計によって調整されています。朝の光や食事、運動なども体内時計を整えるための重要な刺激になります。

秋の「朝だるさ」を招きやすい3つの変化

① 夏の疲れが、秋になって表に出てくる

夏の間は、

・暑さで睡眠が浅くなる
・冷房の効いた部屋で長時間過ごす
・冷たい飲み物や食べ物が増える
・暑くて運動する機会が減る
・生活リズムが乱れる

など、知らないうちに身体へ負担が積み重なっていることがあります。

暑い時期には気がつかなかった疲れが、9月になって少し涼しくなった頃に「だるい」「朝起きられない」という形で感じられることもあります。

「秋になったから疲れた」というより、

夏の間に積み重なった疲れを、身体が感じやすくなっている

と考えると分かりやすいかもしれません。

② 朝晩と日中の気温差で、生活リズムが変わる

9月は、昼間はまだ暑いのに、朝晩は少し涼しい。

そんな日が増えてきます。

寝るときは暑かったのに、明け方には肌寒く感じる。

あるいは、窓を開けて寝ていたら朝方に冷えてしまった。

こうした睡眠環境の変化も、眠りの感じ方に影響することがあります。

特に「朝起きると首や肩がこっている」「身体が冷えている感じがする」という方は、寝室の温度や寝具なども一度見直してみましょう。

③ 夏の生活リズムから、秋のリズムへ切り替わっていない

夏休みやお盆休みなどをきっかけに、就寝時間や起床時間が少しずれてしまった方もいるのではないでしょうか。

夜遅くまでスマートフォンを見る。

朝はギリギリまで寝ている。

休日は昼近くまで寝る。

こうした生活が続くと、身体の「眠る・起きる」というリズムも乱れやすくなります。

体内時計を整えるうえでは、朝に光を浴びることが重要です。起床後にカーテンを開けたり、朝の時間に外へ出たりすることは、生活リズムを整える助けになります。

東洋医学では「秋」をどう考える?

東洋医学では、季節によって身体の状態も変化すると考えます。

秋は、夏の「外へ向かう季節」から、少しずつ「内側へ収めていく季節」へ移っていく時期。

自然界でも、夏の勢いが落ち着き、空気が乾燥し、日が短くなっていきます。

人間も自然の一部ですから、季節の変化に合わせて生活のリズムを少しずつ変えていくことが大切だと考えます。

東洋医学では秋と「肺」の関係を重視します。

ここでいう「肺」は、現代医学でいう肺という臓器だけを指すものではありません。

呼吸や皮膚、外界との関わりなどを含めて身体を捉える、東洋医学独自の考え方です。

そのため秋の養生では、

「夏と同じ生活をそのまま続けない」

ということも大切なポイントになります。

朝のだるさを軽くするために、まず見直したい5つの習慣

1.起きたらカーテンを開ける

まずは朝の光を浴びましょう。

「朝から散歩しなきゃ」と頑張る必要はありません。

起きたらカーテンを開けて、窓から入ってくる自然な光を感じる。

それだけでも、朝の生活リズムを整えるきっかけになります。

2.朝食を抜かない

朝食は、身体を「一日のスタート」に切り替えるきっかけの一つです。

忙しくて食べられない方も、最初から完璧な朝食を目指さなくて大丈夫。

自分の身体に合った、消化しやすいものから少しずつ整えていきましょう。

3.夜はスマートフォンを少し早めに手放す

寝る直前までスマートフォンを見ていると、ついつい夜更かししてしまいます。

「寝る時間」だけを決めるのではなく、

「スマートフォンを置く時間」

を決めるのもおすすめです。

4.朝に身体を少し動かす

激しい運動をする必要はありません。

布団の中で伸びをする。

肩を回す。

深呼吸をする。

少し歩く。

そんな軽い運動でも、「眠っている身体を起こす」きっかけになります。

5.夜は身体を冷やしすぎない

秋になっても、暑いからといって冷たい飲み物や冷房を続けてしまう方もいます。

もちろん暑い日は無理に我慢する必要はありません。

ただ、朝に「身体が冷えている」「手足が冷たい」「首や肩がこっている」と感じるなら、寝室の温度や服装、寝具などを見直してみましょう。

睡眠環境の温度や光なども、眠りを整える重要な要素です。

「寝ても疲れが取れない」が続くときは

朝のだるさが一時的なものであれば、生活リズムを整えることで変化することもあります。

一方で、

・十分に寝ているのに強い疲労感が続く
・日中も強い眠気がある
・大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘される
・何度も夜中に目が覚める
・朝起きること自体が非常につらい
・仕事や日常生活に支障が出ている

という場合には、単なる「秋の疲れ」と決めつけないことも大切です。

睡眠の問題にはさまざまな原因があり、日中の疲労感や眠気として現れることがあります。気になる症状が続く場合は、医療機関や睡眠を専門とする医療機関への相談も検討してください。

シャローム鍼灸院では「朝のだるさ」も身体全体から考えます

「朝から疲れている」といっても、その背景は一人ひとり違います。

睡眠のリズムなのか。

夏の疲れが残っているのか。

冷えや身体のこわばりがあるのか。

肩や首の緊張が強いのか。

食事や生活リズムが乱れているのか。

あるいは、いくつかの要素が重なっているのか。

シャローム鍼灸院では、ひとつの症状だけを見るのではなく、普段の生活や睡眠、食事、身体の状態などを丁寧にお聞きしながら、東洋医学の考え方も取り入れて身体全体の状態を見ていきます。

「病院に行くほどではないけれど、なんとなく身体が重い」

「最近、朝がつらい」

「寝てもスッキリしない」

そんなときは、身体からの小さなサインに目を向けてみてください。

秋は、これから迎える冬に向けて身体を整えていく大切な時期でもあります。

朝の光を浴びる。

少し身体を動かす。

夜はゆっくり休む。

身体を冷やしすぎない。

まずは、できることから一つずつ。

この秋、自分の身体に少しだけ丁寧に向き合ってみませんか?

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