今日は二十四節気の「大暑」。蒸し暑い夜、なかなか寝つけずにいませんか?寝苦しさからくる浅い睡眠は、翌日の疲労や集中力の低下を招き、つい冷房をガンガン効かせてしまいがち。しかし、東洋医学の視点では「冷やしすぎ」もまた陰陽のバランスを崩し、深い睡眠を遠ざける要因になります。ここでは、夏の陽が強まった体を静かに戻し、質の良い眠りへと導く就寝前ルーティンをご紹介します。
1|寝る1時間前は「光と音」をオフにする
電子機器から発せられるブルーライトや、テレビ・スマホの音は、陽のエネルギーを刺激して脳を覚醒状態にします。就寝1時間前には照明を少し落とし、スマホやパソコンは目に入らない場所へ置きましょう。代わりに間接照明やキャンドルライトで目にやさしい光を取り入れ、静かな環境を整えることで、自然と心が落ち着いてきます。
2|深呼吸で熱を吐き出す
暑さでこもった体内の熱は、のぼせや寝苦しさの大きな原因です。就寝直前に取り入れたいのが「深呼吸リセット」です。
- 楽な姿勢:ベッドの縁に腰かけ、背筋を伸ばすか、仰向けで両手を腹部に置いてもOK。
- ゆっくり吸う:鼻から4秒かけて深く吸い込み、お腹をふくらませます。
- ゆっくり吐く:口をすぼめ、6秒かけて長く吐き出し、お腹をへこませるイメージ。
- 5セット繰り返す:呼吸に意識を集中させることで、自律神経のバランスが整い、心身が次第に落ち着いてきます。
3|ハーブティーで心を鎮める
就寝前の飲み物は、ノンカフェインのハーブティーを選びましょう。おすすめなのは…
- パッションフラワー:心を落ち着け、睡眠の質を高める。
- ラベンダー:ストレス緩和・リラックス効果。
- ジャスミン:軽い甘みと香りで精神を穏やかに。
温かいお湯で淹れ、ゆっくり香りを楽しみながら一杯。体の内側から優しく陰を整え、深い眠りへと誘います。
4|布団に入る前の「足湯」で最後のひと工夫
就寝10分前に行う足湯は、足先の血管を拡張し、全身の熱を足元へ逃がしてくれる効果があります。
- ぬるめの湯(38〜40℃)を張る
- くるぶしがしっかり浸かる深さに調整
- 5〜10分程度リラックス:足湯中は深呼吸や軽いストレッチで体をほぐすと効果アップ。
足湯後はタオルで水分を軽く拭き取り、そのまま布団に入れば、体がぽかぽかと眠りに適したリズムへシフトします。
まとめ
暑い夏の夜こそ、ただ冷やすのではなく、「陰」と「陽」のバランスを整えることが快眠への近道です。今日から始められる4つのステップ――
- 照明・音をオフにする
- 深呼吸で熱を吐き出す
- ノンカフェインのハーブティー
- 就寝前の足湯
を組み合わせて、寝苦しさをリセットし、爽やかな朝を迎えましょう。夏の夜にこそ味わいたい、東洋医学のやさしい眠り習慣をぜひお試しください。
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