ジリジリとした日差しが照りつけ、エアコンの効いた室内でも冷たい飲み物が手放せない季節。猛暑をしのぐための「冷却」は大切ですが、実はその一方で――とくに手首や足首などの末端が冷えすぎてしまう「夏の冷え」も見逃せないポイントです。知らず知らずのうちに「陰」が過剰になり、だるさやむくみ、不眠などの不調を招くこともあります。そこで、本日は自宅で手軽に取り入れられる“プチお灸”をご紹介。東洋医学の知恵を活かしながら、冷えをしっかり撃退しましょう!
なぜ、夏こそ「冷えケア」が必要なのか?
- 冷房環境の浸透
オフィスやカフェ、電車内など、意識せずに何時間もエアコンにさらされると、体の熱が奪われやすくなります。 - 冷たい飲食の摂りすぎ
暑さに耐えかねてキンキンのアイスやジュースをがぶ飲みすると、内臓から冷えてしまい、エネルギー生産(消化吸収)が落ちます。 - 末端の血流低下
冷えが手首・足首に留まると、全身の循環にも悪影響。むくみやだるさ、立ちくらみの原因になります。
夏の「冷え」は、冬以上に気づきにくく、知らず知らず放置すると体調不良のきっかけに。だからこそ、常温以上の「ほんのり温めケア」がとても有効なのです。
セルフお灸入門――手首・足首をじんわり温めよう
お灸は昔から「温めて不調をとる」伝統療法として親しまれてきました。現代では火傷リスクの少ない市販のお灸(例:せんねん灸)を使えば、自宅でも安全に取り入れられます。以下では、手軽にできるプチお灸の手順とポイントをご紹介します。
1. 用意するもの
- 手頃なサイズの市販お灸(せんねん灸など)
- ライター、マッチ
2. 温めたいツボ
- 内関(ないかん)-手首中央のシワから指3本分上、手のすじの上
→ 自律神経を整え、全身のリズムを安定させる - 三陰交(さんいんこう)-足の内くるぶしの頂点から指4本分上
→ 冷えやむくみ、女性特有の不調にも効果的
3. お灸の据え方
- 設置場所を整える
フローリングや畳の場合は耐熱シートを敷き、万が一の火の粉にも安心な状態を作ります。 - お灸を据える
ツボに直接お灸を置き、上部のもぐさに火をつけます。じんわりと熱さを感じ、慣れれば心地よい温かさに変わります。 - 約5~8分待機
火が自然に消えるのを待ちましょう。その間は深呼吸をし、上半身の力を抜いてリラックス。 - ツボ周辺を軽くもみほぐす
お灸後は温まったツボ周辺を軽く指先でマッサージし、血流を全身に巡らせます。

もっと効果を高めるコツ
- 入浴や足湯と組み合わせる
お灸前にお風呂や足湯で手足を温めておくと、より深い温熱効果が得られます。 - 寝る前の習慣にする
就寝1時間前にツボケアを行うと、体温が下がるリズムをサポートし、深い眠りへとつながります。 - 週に2~3回を目安に
毎日行ってもOKですが、週2〜3回を継続すると、全身の冷えがぐっと改善します。
まとめ:夏こそ、“温め”の習慣を
「冷え=冬」のイメージを払拭し、暑い季節だからこそ取り入れたいプチお灸。たった数分で手首・足首をじんわりと温めることで、巡りが改善し、夏バテやむくみ、寝つきの悪さともおさらばできます。
今年の夏は、エアコンや冷たい飲み物に頼るだけでなく、東洋医学の「温めるケア」を日々のルーティンにぜひ取り入れてみてください。足首・手首が温まった瞬間、全身が軽くなる快感を、あなた自身の体で実感できるはずです。
シャローム鍼灸院
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