半年分の疲れと穢れをリセット。心と身体を整える「夏越の祓」と東洋医学の知恵

6月の終わり、神社で「茅の輪(ちのわ)くぐり」を見かけたことはありませんか?
これは「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼ばれる、古くからの日本の風習。1年の前半にたまった邪気や穢れ(けがれ)を祓い、心身を清めて、残り半年の無病息災を願う行事です。

日々忙しく、つい自分のことを後回しにしてしまう現代人にとって、この夏越の祓は、まさに自分を見つめ直すチャンス。体の声に耳を傾け、疲れや不調をリセットする“節目”として、東洋医学の考え方もとても役立ちます。

たとえば東洋医学では、体にたまる「湿」や「熱」も心身のバランスを乱す要因とされています。梅雨の時期はまさにその“湿邪”が強くなり、だるさやむくみ、気分の落ち込みなどが起こりやすい季節。そうした不調に対して、鍼灸治療は「巡り」を整えることで、内側から軽やかさを取り戻すサポートになります。

また、気づかないうちにたまっている“こころの疲れ”にもアプローチできるのが鍼灸の魅力。とくに自律神経を整えるツボへの刺激は、深いリラックスをもたらし、緊張や不安感をやわらげてくれます。

「最近、眠りが浅い」「体が重だるい」「なんだかやる気が出ない」
そんな方は、今年の夏越の祓を機に、自分を整える時間を持ってみませんか?

神社で茅の輪をくぐるのと同じように、鍼灸もまた、心と体の浄化を助けてくれる“通り道”かもしれません。

2025年の後半、あなたが健やかに、やさしく笑顔で過ごせるように。
まずは一度、自分のからだに「ありがとう」と声をかけるように、いたわりの時間を持ってみてくださいね。

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